熊本に行くぞ

朝起きたら歯が痛かった。
これに尽きてしまう1日でした。
鎮痛剤を飲んでも治まらない痛みってどうよ？という気がします。
とにかく朝っぱらから歯が痛くてどこにも出かける気力はなかったのですが、熊本に宿を取っていたのと、その小旅行をしたがっていた親たちが娘の状態を楽観したことから熊本行きは決行されたのでした。
熊本までの道、私は後部座席で死体になっておりました。
だから気がついたら熊本城。
確かに熊本に行くのは10数年ぶりだからベタな熊本観光でもするか、と言っておりましたが、もうそんなことしなくてもいいから死体は死体のままほかっといてくれというのが本音でした。
しかし、本音をぐっとこらえて親に付き合うのも家族旅行の宿命です。
とにかく熊本城を観光です。
熊本城を築城したのは加藤清正だったな、と思ったとたん、起き上がって城を見る気になりました（相変わらず歯は痛いのですが）。
私の中で加藤清正はガクランなのですが（誤ったイメージ）、そう思っている乙女を城内で2人は見かけました。
これがミラージュツアー決行中の乙女たちか（笑）とか。
いくら回る場所を手帳に転記してテキストを持ち歩いていなくても会話でばれてます、お嬢さん方。
そして、日曜日の朝っぱらから「高耶が開崎に押し倒されたの（←押し倒されてません）ってどこだっけ」というのはやめましょう。周りの善良な老若男女を不審がらせてはいけません。
しかし、私も気ままな一人旅だったらお嬢さんたちについて回ったことでしょう（笑）
熊本城の後は水前寺公園にいきます。
ここではミラージュツアーのお嬢さん方は見かけませんでしたが、近世文学専攻のワタクシとしては見過ごせないものが。
なんでこんなところに古今伝授の邸があるんですか！？
よくよく考えてみれば加藤家の後のここの領主は細川家、細川幽斎の流れなのね、と分かったのですが、「古今伝授〜」と表示されてるのを見て驚いてしまいましたよ。
そこではお茶を飲ませてくれるようでしたが、歯が痛いのでここは通り過ぎてきました。
暑くて飲んでる気分じゃなかったし。
そういえば、この日最高気温28度ありましたよ。私の車の表示ですけど。
熊本の夏はヨークシャーだろうとライオンと化すと「動物のお医者さん」には書いてありましたが、まったくもってその通りです。熊本は暑い。火の国だから？
水前寺公園の後は、熊本ラーメンを求めて市内をさまよいます。
ラーメンはとてもおいしかったのですが、歯が…歯が痛い（泣）。

相変わらず痛む歯を押さえながら、本日のお宿がある南阿蘇へ向う途中、白水水源に寄ります。水がこんこんと湧く様子は、見ていて清しいものです。
あいにくと回りは水を汲む人々で騒がしくて寛げませんが。
ここで本日3回目のバファリン摂取。
「痛い！　痛いんだよ！！　摂取量なんて守ってられるかぁ！」
とぐびぐび飲んでしまった。
嗚呼…私は似鳥ユキエ……。
バファリンがいくら胃に優しくたって、飲み過ぎはよくないだろ、自分。
多少落ち込んだのですが、バファリン3度目の効果か、ちょっとは快癒しました。
阿蘇は山の中の所為か、昼間の暑さが嘘のように涼しかったです。犬もご機嫌で走りまわっていました。
草原の中を駆け抜けるわんこのあまりの可愛らしさに思わずデジカメで撮りまくってしまった。
親ばかの典型ですな。